ベビーサインはどうして生まれた??

    「ベビーサイン」という名前は、カリフォルニア大学デイビス校名誉教授のリンダ・アクレドロ博士と、カリフォルニア州立大学スタニスラウス校名誉教授であるスーザン・グッドウィン博士が作ったものです。ふたりの博士は、アメリカベビーサイン社と、その研究機関であるベビーサイン・インスティテュートの創設者でもあります。 ベビーサイン育児はふたりの博士の努力によって1990年代半ばからアメリカを中心に広がりはじめ、現在では世界の多くの国で実践されています。 日本では2000年、当協会の理事長である吉中みちるが長男を出産後に実践し、その体験を夫と一緒に「親子で楽しむベビーサイン」という書籍にしたのをきっかけに、広く知られるようになりました。この本は、日本人が書いた初めてのベビーサイン本として、また、日本手話を用いたベビーサインを紹介した初めての書籍として、注目を集めました。
    日本ベビーサイン協会HPより

    ベビーサイン基礎知識

    まだ言葉をうまく話せない赤ちゃんと、手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションする育児法です。
    「 えっ、赤ちゃんが手話を使う!?」
    「 赤ちゃんとお手てでお話、なんて本当にできるの??」
    できます! しかもとっても簡単です。
    あなたの普段の語りかけに手の動き=ベビーサインを添えるだけで、 赤ちゃんも自分からお手てでおしゃべりできるようになるのです。

    育児がより楽しくなる

    赤ちゃんは自分の欲求を泣いたりぐずったりしてわかってもらおうとします。
    でもベビーサインを使えるようになると、泣かなくても、ぐずらなくても、ママやパパに気持ちをわかってもらえるようになります。
    赤ちゃんはとってもうれしくなり、ママやパパも「どうしたらいいのかわからない」というフラストレーションが減って、育児がより楽しくなります。

    赤ちゃんの世界を共有できる

    赤ちゃんがベビーサインで伝えてくれることは【飲みたい】や【食べたい】などの単純な欲求だけではありません。
    「あのひと、【ゴリラさん】みたいだね!」
    「あの自動車、パパのと【同じ】だよ」「この絵、【飛行機】なんだよ」
    などと、指差しだけではとても表現できない思いを、伝えることができるようになります。
    育児にいろいろな発見があって毎日が楽しくなります。 赤ちゃんってこんなに賢いんだって感動して、赤ちゃんへの尊敬の念が生まれますよ。

    パパが喜んで育児に参加してくれる

    ベビーサインがあれば、忙しくて普段は一緒にいる事ができないパパだって、赤ちゃんの欲求や気持ちが理解できます。
    だからベビーサインを使って絵本を楽しんだり、
    「あ、飛行機だ!」
    「もっと遊ぶ?」
    なんて会話したり、赤ちゃんとふたりでしっかり留守番したりできるようになります。
    「へーえ、こんなに小さいのに、こんなにいろんなことを考えてるんだ!」ってきっと感動してくれますよ。

    話し言葉が発達する

    カリフォルニア大学でのベビーサインについての研究では、ベビーサインをしていた子は、そうでなかった子に比べると、言語の分野においてのIQスコアが高かった、という結果が確認されています。おしゃべりできる前からたくさんの概念を理解しているので、語彙が豊富になり、さらにその語彙を会話の中で使いこなす力が育つからです。とってもおしゃべりさんが多いのがベビーサイナーの特徴です。

    絵本がいっそう好きになる

    話せるようになる前から、絵本に出てくる動物や食べ物、乗り物などについてベビーサインで「お話し」することができるので、赤ちゃんが能動的に絵本の時間を楽しめるようになります。
    読んでもらうだけの時間が、コミュニケーションを楽しむ時間になるのです。
    赤ちゃん自身がベビーサインを使って絵本を読んでくれることもありますよ。

    自尊心が育つ

    ベビーサインを使っている赤ちゃんは、「思いが伝わった!」「わかってもらえた!」という体験をいっぱいしていきます。
    その積み重ねが自信となり、人を信頼し同時に自分自身を肯定する力になっていきます。
    人として生きていく上でとても大切なこの力の基礎を、ベビーサインで育むことができるのです。

    コミュニケーション力が育つ

    どんなに賢くても、どんなに高学歴でも、周りの人とのコミュニケーションをうまくとれない人は、社会人となったときに大きな苦労をすることになります。ベビーサインがあれば、赤ちゃんのころから会話の楽しさを体感できるので、コミュニケーションにとても前向きな子供に育ちます。また、ベビーサインはアイコンタクトを取りながら使うので、相手としっかりと向き合うコミュニケーションスキルの基礎作りにもなります。

    みんなが笑顔になる

    ベビーサインがあれば、赤ちゃんの欲求や思いを、家族の誰もがわかってあげることができます。
    赤ちゃんの使うサインを見て、一緒に笑ったり、驚いたり、感動したり・・・
    ママやパパはもちろん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんなど周りの人をみ〜んな笑顔にする、それがベビーサインです。

    日本ベビーサイン協会HPより